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「21世紀の人間」
「文化が二極化する。そして世界が二極化するの。」
こんな風に私のニューヨークの親友が言った。
彼女はジャーナリズム専攻をしていたこともあり、専門的に世界の動きを勉強していた人だ。
私は「何それ?どういう意味?」と冗談めかして聞いた。
でも、彼女は真剣に話を続けた。
「世界は二極化に向かっているわ。もともと宇宙は二元論と言う中で成り立っているのは分かるでしょ?」と眼差しを向けた。
「うん。上があるから下がある。横があるから縦がある。そして左があるから右があり、朝があるから夜がある。という二元論は分かるよ。」と私は言った。
「2000年をこえて特に2003年以降からそれは始まると考えられているのよ。生活レベルでは安いものしか買わない人。高級指向とまではいかなくても生活の基準を安価に落とさないでいたい人。それにナチュラル指向、ケミカル指向。西洋医学指向、東洋医学指向。なんでもね。」
「ふーん。」と私はお茶を飲みながらうなずいた。
そんな話をしていたのは、1999年の夏。
私的には、「21世紀ってどんな世紀?!」といった感覚だったので2003年なんて言われてもピントはこなかったので聞き流していた。
しかし2005年の今、彼女の言ったあの言葉が真実みを帯びてよく思い出される。
「世界は二極化に向かってシフトしている。」
「20世紀の人間と21世紀の人間。」
これは21世紀の感覚を持てる人間と20世紀の古い感覚を捨てられない人間といった所にも置き換えられるだろう。きっと。
いつの時代にもこんな2つのパターンが存在してきた。
ポジティブな人間、ネガティブな人間。
人間であれば誰だって波はあるし、元気なとき元気でいられない時がある。
これは、自然な精神の営みである。
ここのところ私が感じる2パターンはどんなに辛い事があったとしても事実を受け止めて改善に向かって走っていく人間と、現状を環境のせいにし続ける人間。後者の人間は言うなれば、自分の行動にも責任を取らず何でも環境と取り巻く人間関係のせいにする。
ドッキリされる方もいるかもしれないが環境は自分の今の状況を映し出すバロメーターだ。もし自分の周りに楽しい友や環境があって毎日楽しいとあなたが感じているのならそれは素晴らしく自分自身が充実している事を示す。
しかし、そうではなく何か不満がありそれを繰り返しテープのように言っている自分がいるとしたら、それは環境のせいではなく50%という半分の原因が自分にある。どうして人間は嫌だと思いながら、そこから向け出していく選択権もあるのにそこに留まろうとするのか?すべては自分の選択でその人間関係と環境にいるのに。
人を変えようとしても変わることは無い。
自分が変わるしかないのだ。しかし、私たちはよくこの罠にかかる。
人を変えようとファイトする。私もこの罠によくかかる。
一時期、自分の体が不満不満で腐ってしまうのではないかと思った時期があった。3年以上の時を経て気がついたのは、それは環境でもその人のせいでもなんでもなかったんだという事。自分が完璧でないのに人に完璧を求めてもそれは摩擦を生むだけ。
自分を変えられなければ、人も環境さえも変えられない。
「文句を言い続けるか。自分を変える努力をするか、最終的には精神的な二極化はこう言うように始まるわよ、そして文句を言い続ける人達はどんどん悪循環にはまっていってしまう。自分を変えようとする人しか21世紀は生きられないのよ。信じられないでしょう?でも本当よ。ななちゃんがどこまでこの動きを感じられるのかは分からないけどね」
彼女の言葉は、私の今の生き方を支えている。
すべてが二極化する時代が来るのならば、自分をポジティブに生かしていきたいと思う。だから私は文句を言うのをなるべく?!(笑)やめる努力をする。そして自分を変える努力を惜しまずにする。
20世紀の人間が21世紀の人間になる為に。
2005/02/16
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